2013年10月26日土曜日

住所不定無職

バンド、住所不定無職は前から好きだったんですけど、気付いたら新メンバーが加入していてアルバムが出ていて・・・笑
その新譜の「Gold Future Basic,」が本当に良くて、何か書いておこうと思いました。
自分が好きな一方で、残念ながら周りで好きな人がいないんですよね。
一素人が言葉で音楽の良さを伝えるのって不可能に近いんですが、このアルバムの良さ、このバンドの良さを語るとするならば、メロディーの良さ、予測不能な展開、随所にちりばめられた過去の名作から吸収してきたであろうセンスの良さと言いますか、しっかり消化されたものや、あえて消化はせずにやったオマージュ等と僕は思います。

 ナタリーのインタビュー(http://natalie.mu/music/pp/jfm03/)に書かれているように、過去のインタビューでメンバーが、メロディーに恋してる、そして今回のインタビューではメロディーが良いのは当たり前と語っていましたが、本当にメロディーが良いと思います。
初めて聞く曲でも聞きながら次の一音一音を当てられちゃう事ってあると思うんですが、そういう事はそんなにないんじゃないかなと思います。だからすごい興味を持って聞けるというか。ここで僕がいう予測不能な展開っていうのはそういった意味でのです。別にめちゃめちゃ展開が多いとかそういうんじゃないです。むしろ展開はかなりシンプルな楽曲が多いと思います。
次のセンスやオマージュについてですが、作詞作曲アレンジのほとんどを担当しているゾンビーズ子さんのギターがこれ以外無いって感じが凄いと僕は感じていて、過去の作品だと、「マジカルナイトロックンロールショー」のショートディレイのかかったギターとか今作のワウやカッティングをしてるギターとか特にそうなんですけど、足しすぎてないし引きすぎても無いギターが僕は大好きです。(狂言メッセージのカバーだけはちょっとコメントがし辛かったりするのだけど・・笑)
今作は特にドラムもベースも良いと思いました。

 今まで「渚のセプテンバーラブ」という曲が一番好きで、でもその曲ってアルバムの中だと一番異色の曲だったりして、もちろん他の曲も好きではあるんですけど。今作にもその流れをちょっと感じる曲が「ジュリア!ジュリア!ジュリア!」という曲でして。完全にいろんなオマージュが入ってる曲なんですけど、これ聞いてからやっぱりこのバンドのこういうセンスが好きだと凄く思いましたし、この曲がこのバンドの中で一番好きな曲になりました。今作では今まで好きになれなかった人の原因であったもの(荒々しさなど)がかなり減ってると思うのでもし機会があったら聞いてもらいたいなと思いました。

ボーカルも僕は凄い好きでこればっかりは好き嫌いだからしょうがないのかもしれないので後ろの方に書いてますが、ただ下手じゃんって思うだけの人は僕とは合わないだろうなと思います・・・。

聞く気になる、聞く気にならないっていろんな情報が大事だと思うんですけど、堂島孝平や澤部渡(スカート)、AxSxE(NATSUMEN)がプロデューサーとして参加してるって事とか、平賀さち枝がツイートしてることとかhttps://twitter.com/HiragaSachie/status/388566308222038016)で十分かなと・・・笑

僕の好きな曲はYouTubeにはないので代わりに新譜の曲のMVを張っておきます。

2013年9月23日月曜日

オールスター感謝祭



ASIAN KUNG-FU GENERATIONのデビュー10周年記念ライブ@横浜スタジアムの二日目に行ってきました。
一日目がファン感謝祭というタイトルで、後半のセットリストがあらかじめ行っていたファン投票の結果をカウントダウンで演奏するというもの。また、この日はサポートなしの四人だけで演奏するというもの。
僕の行った二日目はオールスター感謝祭と銘打って、最近のツアーと同じくサポートメンバーを入れた編成で演奏を行うのに加えて、ゲストを招くというものでした。
セットリストがこちら。
<第1部>
01. All right part2
02. アフターダーク
03. ブルートレイン
04. AとZ
05. 新世紀のラブソング
06. ナイトダイビング
07. ラストダンスは悲しみを乗せて
08. 1980
09. 無限グライダー(with ホリエアツシ)
10. KILLER TUNE (with ホリエアツシ)
11. Getting By (with Matt Sharp)
12. Only In Dreams (with Matt Sharp)
13. インソムニア (with 細美武士)
14. 遥か彼方 (with 細美武士)
15. Loser
16. マーチングバンド
17. 踵で愛を打ち鳴らせ
18. 今を生きて
<第2部>
19. ひかり (後藤正文 弾き語り)
20. 夜を越えて (後藤正文 弾き語り)
21. 転がる岩、君に朝が降る
  (後藤正文 弾き語り with ナカヤマシンペイ)
22. 嘘とワンダーランド (with 金澤ダイスケ)
23. 迷子犬と雨のビート (with 金澤ダイスケ)
24. 架空生物のブルース (with 金澤ダイスケ)
25. さよならロストジェネレイション (with 金澤ダイスケ)
26. センスレス
27. 惑星
28. 江ノ島エスカー
29. リライト
30. 君という花
<アンコール>
31. スローダウン
32. アネモネの咲く春に
結論から言って一曲目からぶわーっと感動の波が押し寄せてきました。色々なライブに行ったりする一方で、ライブで泣きそうになる事ってもう味わえないのかなって、いつからか思ってたし、この日もわくわくはしていたけど比較的落ち着いて会場に足を運んでいたと思います。(実際、アルバムは買うけどシングルは買ってないっていう感じになっていたし・・・。)
そんな中の、一曲目の、「All right part2」は凄い好きな曲だったし、“ありきたりなステップでもオールライト”と歌うこの曲を聞いて本当かっこいいとか、アジカン好きでよかったという思いが溢れてきて泣きそうになりました。
ゴッチがマローダーを構えて、僕が世界で一番好きな曲ですと言って、マットシャープがあのベースフレーズを弾いて始まった「only in dreams」はゴッチの熱い思いが伝わってきてとても良かったです。
また昔からアジカンと仲のいい細美武士、ホリエアツシとのコラボも相当盛り上がってました。ストレイテナーはフェスでしか見た事無いけど数年前より相当歌上手くなってる気がしました。
ステージの端から端まで走る細美武士をロックスターだなぁと言い、次の「Loser」で端から端まで行くゴッチですが、マイクで口を切ってしまって、後のMCで“でも俺っぽいよね”と自虐していて、いやーでも俺にとってはロックスターだなぁなんて思いました。
マーチングバンドからの曲は特に、サポートを含めたバンドの演奏の厚みが気持ちよくて、踵で愛を打ち鳴らせは本当に見物だと思います。(最新のライブアルバムのDVDに収録)
休憩をはさんで後半は客席後方の特別ステージで弾き語りからスタート。シークレットゲストとして呼ばれたナカヤマシンペイ(ストレイテナー)とやった「転がる岩、君に朝が降る」では、本当この曲の間だけ雨が降って、大袈裟かもしれないけど、ちょっとした空の涙みたいに感じられました。基本的にどんなものもバンドの方が僕は好きだけど、弾き語りは歌詞の伝わり方が違うなぁと思いました。
ゴッチが移動している間に三人が最後のゲスト金澤ダイスケの紹介をしてそのまま「嘘とワンダーランド」へ。ゴッチのいない四人での演奏なので、本来ギターのオクターブ奏法で弾くフレーズが鍵盤で演奏されていてフレーズにちょっとおかずが入っててとても良かった。
「センスレス」もすごい好きで当時ラジオで初オンエアされて、なんだこの曲!ってテンション上がったの覚えてます。
どのタイミングだったか忘れましたが、MCで宮崎駿の“この世は生きるに値する”ってのに絡めて音楽はこの世は生きるに値すると思わせてくれるものの一つといった話をしていて(この日ゴッチは特に語っていた。)僕はその通りだと思ったし、そうなって欲しいと思いました。

斜に構えてる人には全く響かない言葉かもしれないけど、届いて欲しいなぁと思う。タワレコのキャッチコピーであるNO MUSIC, NO LIFE.とか否定する人よく見るけど、じゃあなんでそんなに音楽聴いたりしてんの?って気分にいつもさせられる。ロキノン云々は僕も思う事はあるけど、アジカンはやっぱり好きだなと思いました。

最後の方「リライト」からのラッシュで、「ループ&ループ」を凄い期待していたのだけど残念聞けず!
アンコールのアネモネの歌詞が凄い印象に残る終わり方でこの日のライブは締めくくられました。
“アジカンの10年は私の10年でもあった”みたいなのがリツイートで回ってきたけどまさにそんな感じで、思い出とかいろんなものが溢れてきたライブでした。

ーいつかまた君と会う日を願う
           君は今日幸せだった?ー


2013年7月7日日曜日

笹の葉ラプソディ


こんばんは。今日は七夕ですね。
そんな日に、物語シリーズセカンドシーズン始まりました。毎週楽しみでたまりません。続けて次の枠でやってたサーバントサービスも見たけどWORKING!に引き続き、高津カリノさん好きだな〜と思った。面白い。
そして七夕という事でせっかくだからと思い、DVD出してきてハルヒの笹の葉ラプソディを見ました。
ハルヒは、七夕の様ないわゆる季節行事に全力で取り組む性格をしている。僕らは年をとるにつれてそういう行事に対する関心って低くなってると思うんだけど、そういった無関心に対するアンチテーゼというかそういうメッセージをとても感じるんですよね。
元気一杯の女の子なわけだけど、その存在自体が、無関心や無気力かっこいいといった今日の風潮へのメッセージのように僕は常々感じている。ハルヒという存在がそういうメッセージの隠喩なんじゃないかなーって。
物語も面白いし、上記の様なキャラに対しての憧れを持てたから僕は涼宮ハルヒシリーズが本当に好きです。

2013年6月27日木曜日

人生は砂漠だ


Beat Happening!MAX! ~GREATEST 2MAN HAPPENING!~というふくろうず、SEBASTIAN Xのツーマンライブに行って来ました。ツーマンの最初がふくろうずでちょっと残念でした(笑)。
10分押しくらいで、アカペラの歌い出しでグッドナイトイズカミングから始まりました。こういう些細なライブアレンジが好きでライブに足を運ぶのっていうは正直あります。CDのまんま演奏するバンドも多いけど、CDは音数が多くて再現できなかったりする。そこでのアレンジ等を毎回楽しみにするのです。

ライブ演奏中感じた事で、ふくろうずはメロディがやっぱいいという事。複雑なコード進行や色々なギミックが流行っているけど王道のコード進行を取り入れてメロで勝負しているのが本当に好き。ちょっと飛躍するけどアニメ関係の作曲者である神前暁さんもそのタイプの作曲者である事を自分で言っていて。そういう本質的な部分で勝負出来るのはとても力強いと思う。ここ数年の自分のストライクゾーンはこういうタイプになりましたね。勿論、ぶっ飛んだギミックだらけの曲も好きですけど、長く聞いているのは前者です。

新曲ではカシオペアが良いです。add9thコードの響きは世に出尽くされた感あったけどまだまだいけると思いました(笑)
新譜にも収録されないという新曲もやってくれて、印象的には米米CLUBの浪漫飛行みたいな進行、サビのメロディでした。
個人的には何といっても砂漠の流刑地。いつ聞いても最高すぎる。安直な言葉で言うと凄まじいカタルシス。(この言葉のドヤ感が好きじゃないからあまり使いたくないのだけど・・・(笑))女の子だからのあとの16分でギター弾きまくるところで泣きそうになる。聞いてるうちにこの辺で気持ちがいっぱいになる。
コーラスエフェクターは違いが分かるほど詳しくないんですが、石井さんがSMALL CLONEだったのでそのうち買おうかなと思いました。あんまり揺れなくても綺麗に乗ってくれるコーラスが好きです。あとアメリカの方のビッグマフ使ってた。
SEBASTIAN XはちょっとだけCD聞いてから今回初めてライブ見たのですが、とりあえず声でかい。スピーカーからでる声大体割れてたし(笑)中盤あたり凄く楽しかったけど、ゆっくりした曲が全くなくてちょっと疲れました(笑)

1.グッドナイトイズカミング
2.カシオペア
3.フラッシュバック
4.夜明け前
5.通り雨
6.キャラウェイ
7.ループする
8.新曲
9.テレフォン No.1
10.だめな人
11.春の惑星
12.砂漠の流刑地
13.優しい人